これ以降おまかせ建設会社は、裁判で
私の準備書面に対して反論せず
私が矛盾点を指摘したことに対しての証拠も出してこずに
「お金を払え」
としか準備書面に書いてこなかったのだ。

話のキャッチボールが成り立っていない。
私は質問もするし、
自分の考えを書類に書く。

しかし、おまかせ建設会社は
有名なムーン法律事務所の田中太作弁護士に委任して
社長は1回も調停の場には来ないし
田中弁護士がくせのある人で
裁判は堂々巡りとなっている。

私の準備書類は
返答をもらえていない私の主張を
そのたびに書いている状態が続いている。

私の準備書面は事細かく
おまかせ建設会社の矛盾を書いているので
多大な量となっているが
毎回同じようなことを書かないとならなくて
正直うんざりしている。

でも、私は、真実は一つなので、
同じことを何回でも文章に書いて
最後まで手をぬくことなく
裁判に勝つまで全力で戦うつもりである。

とはいえ、相手の弁護士がそんな態度なので、
裁判はなかなか進まない。

私も、民事裁判を初めて経験し
裁判にはこんなに時間がかかるのだと初めて知って
うんざりしている。

準備書面を用意し、
その書類で相手に自分の主張や反論を伝えるだけ。
それが出尽くしたところで、結審。
その後判決までさらに1ヶ月以上かかる。

その裁判行程を知らされたとき
小学校でのもめごと解決を思い出した。

もめごとがあったら
先生が双方の主張を聞いてくれた。

周りで見ていた子がいるかどうかの確認
先生が見ていたことならその情報の整理
そして、故意の暴力があったかどうかの確認が行われ
(手を出したらどんな場合も悪いという不文律があった)
それに基づき、先生が、
双方の悪かったところを整理し
謝らないといけない部分を明らかにし
その内容を子どもに納得させた上で
自分の悪かった点を謝らせるという解決のしかたが多かった。
(どちらか一方が全く悪くない場合は
片方だけが謝る場合もある)

懐かしい。
こういう風に裁判官がしてくれたら
あっという間に解決するのに。

大人の世界は違う。
自分の利害関係が絡むと、簡単に自分の非を認めない。
だから、こじれるし、
裁判は少しずつしか進まないから、解決まで長引く。

クレームを出したのは顧客である私。
お金を出して、大きな「買い物」をしたのに
それに不都合があったから
なんとかしてほしいと話をしただけである。

なのに、そんな不満足な工事をしたおまかせ建設会社が、
私に対して裁判を起こすのは筋違いだと今でも強く思っている。
一時は社長がうちに来て
「本件マンションは、私が買い取る。」
と口頭で言ったのだから、
それを即座に履行してほしかった。

同じ立場の者同士の争いは裁判になるかもしれないが、
企業と個人の場合、
大抵は、購入者・消費者・利用者に対して
企業は誠意ある行動を示すことが多いと思う。
裁判までもつれ込むのは
悪徳な企業に多いと思う。

優良な企業は
クレーム対応も素早く、
消費者・利用者からのクレームには
それが、100%自分の非でなくても
とにかく顧客に頭を下げ、誠意ある対応をするけれども、
おまかせ建設会社には
「謝る」という言葉がない。
「非を認める」という観念もない。

で、先におまかせ建設会社に訴えられた以上、
ほっておくと、裁判の場では、
「私は悪くない」ということの証明だけで終わってしまい
私の主張は、全く日の目を見なくなるから
私もおまかせ建設会社を訴えないと
いけなくなってしまった。

訴えられただけで指をくわえていては
私だけが悪者になってしまうとは
なんとも耐えがたい世界だとため息をつくしかなかった。