井上元治一級建築士が、なぜ私の建てているマンションを
見に行ってくれたかというと
今までに、おまかせ建設が建てたマンションを
建物診断した経験があるということだったからだ。
同じようにおまかせ建設会社が建てた物件で
入居者が入った後
さまざまな不具合が起きていたので
井上さんが建物を診断したらしい。
私の場合も
私の手元にある書類は少ないので
（図面とか明細とか）
「実際に建物を見た方が早い」と言ってくれた。
井上さんの話によると
こんないいかげんな契約書を作る業者は
建物を建てるプロセスもおかしな事になっている、とのことだった。
一事が万事である。
書類関係、建設手順、
設計・監理施工が一緒
（これだといいかげんなことになってしまう）
実際に建てる作業も適当。
私の場合、その悪い例に全部当てはまっている。
だから、現状もたぶん、そうなっているはずだからと
だから、現状もたぶん、そうなっているはずだからと
現物を確認してもらったのだ。
おまかせ建設から、鍵ももらってないので
外からしか調べる事ができなかったが、
予想以上の悪い状態だと、井上さんも落胆されていた。
そこから井上さんに
今さらで情けない話であるが
建築をするために必要な手順や、
必要な資料等を、懇切丁寧に教えてもらった。
図面等の書類が必要性や、
それらがどの様に建築に影響するか、
行政にどうやって情報を整理して持っていくか、
（陳情書の書き方）
建設会社にどのように要求していくか、
等々多岐に渡り、教えてもらった。
弁護士に相談しても、
「欠陥だらけの契約書で契約した渡辺さんが悪い」
と、私が悪いからどうしようもないと言われ、
と、私が悪いからどうしようもないと言われ、
建築料金や追加料金について
などについてしか相談にのってもらえない。
なぜかというと弁護士は法律には詳しいけれど
建築に対しては素人なので
金銭の話が中心となるからである。
建築の問題が浮き彫りにならない。
建築の問題が浮き彫りにならない。
建築士に相談すると、
建物にどのような欠陥があるかは指摘してくれる。
でも、裁判手続きには詳しくないので、
争い事になると、どうしても及び腰になってしまう。
一番いいのは
弁護士が建築士と私と連携をとって、
事件にあたってもらえるといいのだが
そんな弁護士は見つからなかった。
幸い、井上さんは、建築士でありながら、
欠陥住宅問題に長年取り組んでおり、
建築はもちろん、法律や裁判に関しても、熟知されていた。
私は穏便にスピーディに解決したかった。
井上さんと知り合った当時は
裁判に持ち込むと時間もお金もかかるので
裁判に持ち込むと時間もお金もかかるので
行政への陳情書を書くなど、手を尽くした。
事態を少しでも早く収拾しようと
行政にも助けを求めたわけだが、
結果は「おまかせ建設会社から訴えられる」という
予想もしなかった形で裁判に巻き込まれることになってしまったのだ。
