止まることなく言い訳を続ける田中弁護士を
裁判長が制した。
「田中弁護士、そのへんで事情説明はおいておきましょう。
裁判長が制した。
「田中弁護士、そのへんで事情説明はおいておきましょう。
まとめますが、
今回の書類は、場所と数字だけで
それが合っているかどうか図面の証拠は
用意していないということですね?」
田中弁護士は悪びれることなく平然と答えた。
「今回の書類は、
そうですね。数字だけです」
・・・文章では簡潔に書いているが
実際の調停では、
もっと中身のない、むなしい会話が続いているのである。
裁判長は、話を進めることにしたようだ。
用意していないということですね?」
田中弁護士は悪びれることなく平然と答えた。
「今回の書類は、
そうですね。数字だけです」
・・・文章では簡潔に書いているが
実際の調停では、
もっと中身のない、むなしい会話が続いているのである。
裁判長は、話を進めることにしたようだ。
「では、他にも質問があるので
次に進みます。
今は、追加があったかどうか、争点を整理しています。
渡辺氏は、『追加工事はない』と言っている。
おまかせ建設会社さんは、『追加工事はあった』と言っている。
この食い違いを説明するために
おまかせ建設会社さんは
おまかせ建設会社さんは
最初の契約の書類は、甲50号証であるので
それを確認してほしいということでしたね。
それを確認してほしいということでしたね。
仮契約時と請負契約時は変化がなく、
この甲50号証を、今の状態とを
比較するのに使う、最初の書類ということでいいですか?
この後に甲53号証という書類もありますが、
追加工事の比較に使う、
最初の状態は甲50号証を基準に考えるのですね?」
最初の状態は甲50号証を基準に考えるのですね?」
田中弁護士は頷いた。
「そうですよ。一番最初の仕様は甲50号証です。
そこから追加工事したんですよ。
この図面と比較して追加工事を確認してください」