建築会社と戦う男の物語

「訴訟額2億1000万!?新築マンション投資失敗ブログ」 を小説に書き換えた、サブブログです。

私は渡辺拓也と申します。
脱サラをし、
不動産投資に取り組みました。

しかし、人生の全てをかけた新築マンションを
建ててくれた建築会社と、現在裁判で係争中。
マンションも手に入れていません。

そんな私の失敗談記録を公開した
「訴訟額2億1000万!?新築マンション投資失敗ブログ」
を開始したのが2021年5月でした。

その中味をわかりやすく
ノンフィクション小説として書き換えたのが
このブログです。
こちらのブログもよろしくお願いします★

2023年10月

もう何度も発言したことであるが
私は改めて、田中弁護士に言った。
何度繰り返しても、田中弁護士は私の発言を理解してくれていないからだ。

「私たちは
 『追加金を払わない』と頭ごなしに言っていません。
 追加がないはずなのに
 『追加料金を払え』と訴えられたから
 どういう追加をしたのか、
 説明してほしいと言っているのです。

 未だにどういう追加工事がされたのか
 おまかせ建設会社は、説明してくれません。
 
 『追加したという部分がわからないから
 教えてほしい」 
 と言い続けて、もう何ヶ月たつのでしょう。
 教えてほしいと社長に手紙も送っていますが
 社長は調停にも出てこないし 
 返事もありません。
 田中弁護士しかいないのですから
 田中弁護士にちゃんと説明してほしいのです」

裁判長は、またため息をついた。
調停が始まってから、
何度裁判長は、ため息をついたことだろう。

「全部がそうなんですか?
 おまかせ建設会社さんは全部
 わざと変更前の計算をしていないのですか?
 わざと変更前の詳細書類を作っていないのですか?」

「全部というわけではないですけども」

「質問を変えます。
 ここは仕様変更したのが明らかだ
 といえる所は、ないのですか?」

「はい、そういう書類はありません」

「田中弁護士は、
 仕様の詳細を出すことは
 割に合わないからやりたくないということですか?」

田中弁護士はうっすら笑いを浮かべて答えた。

「そんな細かいことできないんですよね、私には」

私は、この発言に反応した。

「おまかせ建設会社は、立証できないのであれば、
 この件に関しては打ち切ることはきないんですか?」
 
私のこの発言は、田中弁護士は反応した。
私をちらっとみて、その後長い沈黙があった。
その沈黙のあと、私の発言に答えた。

「・・・・・計算出させます」

え?今から計算させる?
マンションはおまかせ建設会社いわく
完成しているのではなかったのか?
追加前の工事の計算を今からする??

今までの話し合いが
根底からひっくり返るような答えだった。

裁判長は、成り立たない会話でも
辛抱強く田中弁護士に聞き続けた。

 「おまかせ建設会社が『変更』と主張する部分については、
 元の部分からどう変わったのか、比較しないといけません。
 『それを明確にしてください』と何回も言っています」

「バルコニーの話ですか?」

書類とかバルコニーとか、
裁判長が訊ねている言葉に出てきていないワードを出して
質問返しをする田中弁護士は、
裁判長の質問の内容を全く理解していない。

「田中弁護士、バルコニーの話でもいいです。
 我々が明確にしてほしいのは
 追加がどのような形で、
 どれぐらいの金額でなされたかという資料です。
 バルコニーとおっしゃるのであれば、
 そこから検討しましょう。
 変更前のバルコニーの詳細と、変更後のバルコニーの詳細を
 比較しましょう。
 田中弁護士、
 変更前のバルコニーの詳細はどこを見ればわかるんですか?
 書類の中にあるはずなんですけれど」

「これは、そういう計算の仕方はできないんです」

「おっしゃっている内容が理解できません。
 『そういう計算ができない』とは
 どういうことですか?
 最初から意図してわざと計算していない
 ということですか?」

「そうですね」

??なぜバルコニーの変更前の詳細を
わざと計算していないのか。
私は会話の内容についていけず、呆れるばかりだった。   

審議が進まない。
裁判長はいらだちを隠しながら
田中弁護士に質問を続けた。

 「おまかせ建設会社さんが請求している『追加』というのが
 妥当なのかどうなのかを話し合っているのです。
 渡辺さんは、
 追加工事はないと主張されています。
 もし、あるのなら
 おまかせ建設会社さんに
 それの明細を出してほしいと請求されています。
 たしかに、明細がないと
 追加があったかどうかは、確認することができません。
 
 それをおまかせ建設会社さんが出してくださらないから
 全然進まないですね。
 ずっとはっきりしませんね。
 
 おまかせ建設会社さんが
 はっきり明細を示さないのは、
 何か意図があるのですか?」

「意図?
 どんな意図がおまかせ建設会社にあるというのですか?」

「だから、たとえば、バルコニーの話一つでも
 『どこを見たら、追加した部分がかわるんですか?』
 と聞いても答えない、
 田中弁護士の対応の意図です。
 話題になっていることに対して
 何も答えないというのは
 どんな意図があるのですか?」

「何をおっしゃっているのやら。
 書類のことですか?」

裁判長の質問に対する田中弁護士の回答は
ちぐはぐで、全く答えになっていない。


田中弁護士は、いったん形勢不利のように見えたが
勢いを取り戻して
また「田中節」で話し始めた。

「出精値引きと言うより、
 渡辺氏の財布事情を考えました。
 渡辺さんは、経済的な負担をあまりお考えでないのか
 どんどん注文してくるけれど
 渡辺さんに請求できるものと
 できないものがあり
 そのへんでうまく調整してるんです。
 えっと、その辺の事情がおわかりならないようであれば、
 一度担当者を連れてきますけども!」

裁判長は、田中弁護士がやたらと
「担当者を連れてくる」
を繰り返すので、
それを阻止しようとしていた。

「担当者などの第三者などを参入させると
 調停がややこしくなります。
 本来は、双方の言い分を聞いて
 問題になる部分をつめるというのが
 普通のやり方です」

「でも、私には

 これ以上の説明をする能力がないんですよ」

寺田専門委員は、田中弁護士に話しかけた。

「建築の法律は難しいですよね」

「そうなんですよー」

ここまで黙っていた私は、口火を切った。

「この話って、これまでもずっとしてきていて

 未だに追加前の内分け明細が出てこないのが残念です。

 
 追加工事の価格について話し合うには

 最初がどうだったかが大事だと思うのです。

 でも、最初の金額が、今ははっきりわからず

 追加料金の明細もわからないし

 書類によって金額が違うので

 全く信用できないんです。


 私は、お金を払わないつもりではなくて

 追加変更が妥当とわかれば

 ちゃんとお支払いします。

 詳細を教えてほしいと

 終始一貫お願いしているのに

 追加工事の明細をいただけないので

 お金を支払えといわれても

 払えません!」

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