建築会社と戦う男の物語

「訴訟額2億1000万!?新築マンション投資失敗ブログ」 を小説に書き換えた、サブブログです。

私は渡辺拓也と申します。
脱サラをし、
不動産投資に取り組みました。

しかし、人生の全てをかけた新築マンションを
建ててくれた建築会社と、現在裁判で係争中。
マンションも手に入れていません。

そんな私の失敗談記録を公開した
「訴訟額2億1000万!?新築マンション投資失敗ブログ」
を開始したのが2021年5月でした。

その中味をわかりやすく
ノンフィクション小説として書き換えたのが
このブログです。
こちらのブログもよろしくお願いします★

カテゴリ: おまかせ建設会社

町上さんは自分で建物の不具合に気づいたところがすばらしい。

しかし、コンサルタントには
「これから施工する部分もあるし、
 おまかせ建設会社は、アフターフォローはしっかりするので
 今の段階の気になることは
 全部なくなりますよ。
 私も、ご指摘いただいたことを、ちゃんと伝えます。」
と言われたそうだ。

たしかに、それ以降
おまかせ建設会社は
外壁の亀裂の補修など簡単にできることはやった。
町上さんは松本コンサルタントのいう
「おまかせ建設会社のアフターフォロー」
はこれからも続くと信じていた。

しかし、そこからの進展がない。
簡単な補修には応じても、
大きな修繕は何もしていない。
これで、「おまかせ建設会社のアフターフォローはある」
といえるのだろうか?

町上さんは、とてもまじめな方なので、
初めて建てたマンションを大切に思っているし
実際の大家さんとしての活動も頑張っておられる。
しかし、建築物を建てる知識が足りなかった
と今思っているそうだ。

今でこそ、高校や大学で土木、建築の勉強をし、
資格をもった人が建築にかかわるようになっているが
昔の住宅建築は
特に資格も必要がなく、大工さんが丁寧に建てていた。

大工は、親方の元で修行をする。
厳しく教えてもらいながら
寸分の狂いもなく丈夫な建物を建てる技術を
5~10年かけて身につけていくものだった。

お寺仏閣は、今のように機械もない時代に
丈夫な建物を釘も使わないで建てられた。
何年も前に建てられたのに
地震天災でもないかぎり、びくともしない。
その建築技術は、人づてで伝えられた伝統のある技術だ。
エアコンがなくてもなんとなく涼しい。
家が呼吸しているとでもいうのだろうか。

そこまで職人意識を建設会社に求めることはできないが
少なくとも家は大きな買い物。
それが投資のための大きな建物であるなら
欠陥建造物にならないように、建ててもらわないといけない。
そして、建設会社と名乗る以上は、
住む人が気持ちよく幸せに住むことのできる建物を建てることが、
最低限の職務だと、私は思う。

そんな考えを持っている建設会社がどれくらいあるのだろうか?
いいお医者さんに巡り会うのが難しいように
いい建設会社に巡り会うことも難しい。

賃貸住宅経営を考えている人は
どの建設会社に頼むかが最重要だということを声を大にして言いたい。
口コミ、経験者の人の話、これも大事。
その上で、ちゃんと自分の目でこれでもかと
確認しなければならないのだ。

とにかく、建築については
契約時も建築途中も
人任せにせず、
しっかり自分の目でも点検することを
肝に銘じたいものである。


井上建築士は
「一年目の建物に
 このような傷みが見られること自体がおかしい」
「まずは、瑕疵担保の保証書や竣工図と
 照らし合わせていきましょう」
と町上さんに的確にこれからの行動の指針の話をした。

しかし、おまかせ建設会社は、町上さんに
引き渡しの時に渡さないといけなかった
「瑕疵担保保証書」も「竣工図」も
渡していなかったので、照らし合わせることができなかった。

建築に詳しい方なら、
「なぜもらわなかったのか?」
と疑問に思うと思うが、
私も全く同じ。
そういうものをもらえるという知識がないのだ。
特にコンサルタントを仲介に入れているので
手続き面ではコンサルタントが完璧にやってくれていると
信じ切っていたのだ。

おまかせ建設会社は
必要書類を施主に渡さない会社なのである!

とりあえず、町上さんの場合は
建って一年たっているので、
「図面を渡すように」
と申し入れたら
建築中の私とは違い、書類は届いたようだ。

まず竣工図。
おまかせ建設会社は、Webサイトも一流で
手広く建設を手がけている会社なのに
竣工図をまともに作ったこともないのか
現況と仕様が違う箇所がたくさんある図面を送ってきた。

それを指摘すると
「え?間違えてました?そうですか。」
と、図面を訂正して
「これで現況通りですね。」
と平然としていたらしい。

図面通りに作るのが契約のはず。
図面を訂正したら、現状の建物はその通り自動的に修正されるのか?
未来社会はどうなっているかわからないが
今の技術は、たかが図面の修正をしただけで
実際にある建物の修繕が自動的に行われるはずがない。
図の修正をしたら、すぐに現場の修繕に取りかかるのが本筋だ。

ただ、竣工図と現況があまりにも違うので
さすがに町上さんも
松本コンサルタントとおまかせ建設会社をせっついた。
するとおまかせ建設会社はしかたなく
複数の下請けを入れて、
現況を確認に来たが
結局、どれが正しいのやら、
どの部分のことなのかですら
下請けが把握できなかったので
未だに正確な竣工図はできていない
というありさまだという。


井上元治建築士から聞いたおまかせ建設会社の施工例の中でも
町上さんのは、かなりひどいと感じる。
というか、私と同じ手口で
松本コンサルタントとおまかせ建設会社に
いいようにされてしまったケースだと思う。

町上さんと私とは面識がないのだが、
私と同じく、松本コンサルタントのセミナーに参加していた。
そのセミナーで不動産投資に興味を持ち、
その勉強をし、不動産投資を始めていた。

それまでは、自分で新築物件を建てたことはなく
初めての新築物件を建ててみようと思い立ったという。

私と同じく、松本コンサルタントに
おまかせ建設会社を紹介してもらい、
新築マンションは完成した。

町上さんは、賃貸運営には長けていたが
建物に詳しくなかったので
特に建物を見極めるポイントをよく知らず
松本コンサルタントが紹介した
おまかせ建設会社を信用しきっていた。

新築マンションは入居率もよく
町上さんは、うまくいっていることに満足したのだが、
一年後、建物の外壁がでこぼこしていることに気づいた。

「一年しか経っていないのに、
こんなことありえるのだろうか?」

心配になった町上さんは
おまかせ建設会社に問い合わせたが
対応してくれない。
知り合いに紹介してもらって
一級建築士の井上さんに
マンションをみてもらったところ
さまざまな異常が見つかったのだった。

町上さんは、そこまでたくさん異常があるとは気づかなかった。
細かい施工ミスや欠陥は、素人には判断できない。
専門家の目で確認したからこそ
異常が白日の下にさらされたのだ。

余談だが、私も、
井上建築士にいろいろ指摘されて
自分のマンションの欠陥を知ったわけだから
町上さんも全く同じなのだ。

違うところは町上さんの場合
既にマンションは空き室のないほど
たくさんの居住者がいたということだ。

実直な町上さんは、
井上建築士の指摘に青ざめた。
外壁のでこぼこが目に付いただけだったが、
よくみれば亀裂も多数あった。

おまかせ建設会社に何度もクレームを入れたら
ようやく修繕してくれたが、
亀裂の上に塗装をしただけだったので、
すぐに亀裂が再発したという。

さて、ろくでもない弁護士の話が続いたが、
私には力強い支援者がいる。

それは、賃貸住宅経営者の会の皆さん、
特に満月会長と吉野さん、
それと欠陥住宅に詳しい井上一級建築士だ。

「裁判に出るのは、原告と被告と弁護士のみ」と定められているので
井上建築士には、裁判に出ていただくことができない。
だから、裁判前に、毎回かなり詳しく
この契約や建築物のおかしいところを
教えていただいている。

それを基にして弁護士と相談しながら、
準備書面を用意して、
私は裁判で、
建築に全く詳しくないおまかせ建設会社が委託した
ムーン弁護士事務所の田中弁護士とやりあっているわけなのである。

井上さんとは、常にコンタクトをとり
教えていただいているのだが、
いつものように相談していて
一段落付いたときに井上さんが
「実は、
 おまかせ建設会社が建てたマンションのことで
 相談を受けたことがありましてね、
 その欠陥がとてもひどかったんですよ」
と話をしてくれた。
井上さんがそのマンションの相談を受けたときには
もう賃貸住宅として稼働していたそうだ。

私が最初に井上さんに会ったとき
詳しい話をする前から
おまかせ建設会社の名前を出しただけで、井上さんは顔をしかめ
「あの建築会社は本当にどうしようもない、
 全てにおいていい加減な会社だ。」
と、それが欠陥住宅であるだろうとかや
おまかせ建設会社は契約内容がずさんであることを
すぐに理解してくれたのは、
そういう経験があったからのようだった。

井上さんは
「建物を建てるのは
 その人の人生の大きなイベントであり、
 みんな大きな夢ももって建てている。
 それをふみにじる建設会社は実に多い、
 建築士としてそういう会社が許せないので、
 私が扱ったひどい事例を
 多くの方に知ってもらって、
 そういう目に遭わないように啓蒙したい。」
と言っている。

啓蒙したいという思いは、
私も井上さんと同じだ。
幸い私には、たくさんの温かい応援を下さる方がいて
その方達のご協力をいただいているけれど、
おまかせ建設会社に
違法・不当建築を建てられてしまい、
解決方法もなく、煮え湯を飲まされてしまった方は多くおられる。

おまかせ建設会社が、私の物件以外で
どんなひどいことをしているのか
一例を紹介したいと思う。

おまかせ建設会社の中山社長と話し合ったとき
中山社長は
「渡辺さんがそんなにこのマンションに不満があるなら
うちで買い取りますよ」
と自ら言ったので、話し合いはそこで終わった。

そこからは
こちらから手紙を何度も送っても、全て無視するので、
買い取りを進めてくれるのか
それとも、工事をちゃんと進めてくれるのか
話し合いをしたいと思っていた。
だから、同時に行政にも動いてもらっていたわけである。

対価に相当する建物を建ててもらっていれば
ちゃんとお支払いするし
普通に契約は終了して
私も賃貸住宅の大家としての活動が始められたわけだから。

この頃になったら
もう工期の遅れとか
ご近所様に迷惑かけたこととか
文句言わないから
とにかく耐震構造のしっかりした
こちらが頼んだデザインの建物を建ててもらえば
細かいことのフォローはこっちでするから、
一日も早くきちんとした建物を建てて
引き渡してくれと思っていた。

2019年の12月頃の話だ。

裁判(訴訟)は、考えていなかった。
避けたかったというのが本音だ。
時間もお金もかかるし
穏便に話し合いで終わりたかった。

それで、「民事調停」を申し立てた。

「民事調停」は、当事者同士が話合いで問題の解決を図る裁判所の手続で
法廷で双方が争って裁判官の判決で解決を図る「裁判(訴訟)」とは違う。

民事調停では、
裁判所の「調停委員会」が
当事者双方の言い分を聴いて歩み寄りを促し、
当事者同士の合意によってトラブルの解決を図るというものだ。

訴訟よりも手続が簡易で、
解決までの時間が比較的短くてすむという利点がある。
当事者同士の合意を基本としているので
当事者にとって円満な解決が期待できる。

しかし、これにはデメリットもあり、
出席への強制力がないので
相手方が調停に応じるか否かは、相手方の自由となることだ。
相手方が故意に呼び出しに応じない場合でも、
相手方が欠席すれば調停手続を進めることはできない。

懸念はしていたが、調停日に、
おまかせ建設会社は不出頭だったので
調停が不成立になった。

そして、あろうことか
この後におまかせ建設会社から「訴状」が届いたのだった。
つまり、話し合いには応じず
反対に、私を訴えてきたということだ。

初めて受け取った「訴状」と書かれた書類には
かなりのインパクトがあった。

訴状を妻絵理菜と一緒に
冷や汗をかきながら読み進めたが、
添付されていた証拠の図面と、
追加変更工事一覧を見て、
冷や汗は困惑と怒りに変わった。

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