建築会社と戦う男の物語

「訴訟額2億1000万!?新築マンション投資失敗ブログ」 を小説に書き換えた、サブブログです。

私は渡辺拓也と申します。
脱サラをし、
不動産投資に取り組みました。

しかし、人生の全てをかけた新築マンションを
建ててくれた建築会社と、現在裁判で係争中。
マンションも手に入れていません。

そんな私の失敗談記録を公開した
「訴訟額2億1000万!?新築マンション投資失敗ブログ」
を開始したのが2021年5月でした。

その中味をわかりやすく
ノンフィクション小説として書き換えたのが
このブログです。
こちらのブログもよろしくお願いします★

カテゴリ: 私の思い

控訴判決が下りた。

<主文>

1.本件各控訴をいずれも棄却する。
2.控訴費用は、
  おまかせ建設会社に生じた費用はおまかせ建設会社とするが
  それ以外は渡辺拓也氏の負担とする。

脱力した。
耳を疑ったし、絶望した。
あれだけ頑張って控訴状をもとに
裁判で主張したのに。

何も裁判官には届かなかったのだろうか。
このあと、20頁以上もある、
理由を書いている判決文をもらったが
読む気にもならなかった。
どんなに判決理由を丁寧に説明されても
私の主張は通らなかったのだ。
読んでも意味がないと思った。

こんな不条理、許されるのか?

この第一審の判決は私の主張を全て否定したものではなく
一部は認めてくれていた。
それでも、全面的に認めてほしかった私は
控訴したのである。

やっぱり、世の中
力の弱い民間人と、
仮にもセミナーを開くことのできるような
大きな建設会社との争いでは
力のない者の声は届かないのだろうか?

社会的に力をもっているものの声だけが
優遇されるのだろうか?

こうやって何人もの罪のない人達が
大きな力にねじふせられてきたのだろうなと
力を落として家路についた。

でも、最初の判決の時は長い間落ち込んでいたが
今回は、家に帰り着くまでに立ち直った。

負けない、私は負けない。
だって、私は間違えていないから。

次のステップに向けて
明日から裁判のアドバイスをもらっていた井上建築士と
今宮弁護士とで
対策を練り直して
裁判に立ち向かうことにしたのだった。

私とおまかせ建設会社は、
現在お互いが訴え合っている状況である。
おまかせ建設会社が完成もしていないし
追加もしていないのに
「建設代金の残りと、追加工事費の2000万円合わせて
5000万円をお金を払え」と訴えてきたので、
私がおまかせ建設会社に対して
「ちゃんとけじめをつけてからでないとお金は払えない。
施主である私に何も書類をくれていないから
それを渡してほしい」
という裁判を起こした。

ここからは私が同時進行で行っている
私がおまかせ建設会社を訴えている裁判の話にもどる。

少し前、家族で
まだおまかせ建設会社の所有物である
本来ならたくさんの入居者の方に入っていただいているはずの
係争中のマンションを見に行きました。
囲いもしてあり、中には入れないが、
異変はないか定期的に外から見ているのだ。

マンションも早くどなたかに入居してもらいたがっているだろう、と感じた。
建物は器だけあっても存在価値はない。
中で人が生活してくださってこそ生きるのである。

早く住むことができるような状況にしてやるからな!
と思いながらマンションを見上げた。
悔しいなー!

2つの裁判が行われているというのに
相手のおまかせ建設会社中山社長は
裁判に出てきたことはない。
いったい中山社長は今何をしているのだろうと調べてみたら
会社にどかっとすわって
いろいろな報告を受けているのかとおもいきや
結構アクティブに行動していることがわかった。

自ら、資産運用のセミナーなどを行っているようだ。
もうすぐセミナーがあるようなので
私も参加しようかと思ったが、
本人を見たら血が逆流して
壇上に駆け上がってしまうかもと妻が心配するので
行くことはやめることにした。

内容は
「今まで数多くのマンションを建築してきて
土地活用を成功させる提案をしている」
「不動産で安定した資産運用をするコツ」
らしい。

本当にそれが中山社長が行っていることなら
私はとっくに不動産経営者として
充実した毎日を送っていたはずなのだが。

もしかしたら、中山社長は
私のマンションの件は、田中弁護士に任せた段階で
すっかり忘れてしまったのかもしれない。

私がマンションを建てたきっかけは
松本コンサルタントのセミナーだったが、
松本コンサルタントもとんだ食わせ者だった。

あちこちでセミナーや講演会が開かれていますが
果たしてその内容は正しいのか
その人は信じることができるのか
心眼を使って、真実を見ぬかないといけないと感じている。

「裁判所は、『法の番人』であり、
判決は、『法と証拠』に基づいて
公平・中立な判断が下されるものである」

私は裁判所に強い信頼をよせていた。
この想いは私だけでなく、
日本国民の認識であるとも思っていた。

しかし、裁判所は私が受けている不利益について
なんら考慮してくれていると思えない判決を下した。

私を支援してくださっている人も一様に呆気に取られて、
「とても現実のものであるとは思えない」と口をそろえている。

「法の番人が法を犯すのか」
といいたい気持ちを抑えきれない。

私の本件事件における請求趣旨は、
建物を設計して同時に工事も請け負う、
いわゆる(設計・施工を行う会社)=おまかせ建設会社の
建築基準法・建築士法及び建設業法など
関連法規等を犯している行為を明らかにし
併せて私の権利と家族の将来を守るための闘いでもあった。

ところがこの願いは、見事に裏切られた。

建物を建築する時に、
まず最初に必要なことは、設計であり、
どのようなものをどんな材料を使って、
間取り・外観デザイン・各種設備機器
構造強度・耐久性を
建物を作る上での様々な法律を守って考えないといけない。

予算はどの程度にするかなど、
考えなければならないことは数限りない。

それらのことをうまく考え工夫して
建築主・使う人、近隣地域の人達にとっても好ましい、
良い建築物を作るときに
それらをうまく考えて設計するのが、
建築に関する知識や経験豊富な
建築士の仕事ではないのだろうか?

私のマンションの担当建築士は
おまかせ建設会社の社長でもあり、
おまかせ建設事務所の中山社長である。

そして、熱心に時間をかけて考え抜いた設計が終わったら
次は工事会社がその建築士の指導のもと
設計した建物の工事に適した規模で
信頼のおける高い技術で、
建物完成に向かっていくのが、工事会社の役目だ。

設計者は、面談に立会ったり見積書のチェックをしたりして
間違いなどがあれば素早く見つけるはずだ。

工事中は工事会社の現場監督が
常に作業員への指示をしたり
材料手配をしたり、丁寧な検査をしたりしながら
近隣への影響なども怠らず
工事全般に気を配るものではないのか?

定期的に設計者(中山社長)も
建築主(私)の立場で工事状況を確認したり、
設計図を片手に現場との照合や検査もしてくれたりして、
時には建築主(私)も加わって
設計者・現場監督とで
工事の進みぐあいを確認しながら必要な打合せをするものではないのか?

設計者の建築士は、工事中には「工事監理者」という呼び方になるが、
工事監理者を置くことは法律で建築主の義務として決められている。

それが一切なされなかった。
その結果がこの欠陥だらけのマンションとなっているのだ。

普通の工事現場の本来の風景が展開されていれば
私のマンションがこんなひどい形で建築され
しかも、裁判でそのことを訴えることもなかったはずだ。

私達は、なぜ、
初めて建てた賃貸マンションの工事の裁判で苦労しないといけないのか?

「完成した」とおまかせ建設会社がいうこのマンションの状態を見ても
おまかせ建設会社に非はないというのか?


控訴理由書には、ぎっしりと私の思いを書いた。
もちろん、感情的なものではなく、
法律に基づいた意見である。

今回の裁判判決は、建築法を無視したものであった。

私は、おまかせ建設会社に
「本件建物及びその敷地に関して、
おまかせ建設会社が
(本件建物及びその敷地を買取る)
ことを私との間で合意していることを認め、
おまかせ建設会社が買取る価格について、
私が書面で提示した額(金額は伏せます)を下らない額を提示せよ」
と求めているが、
判決では棄却された。

「渡辺原告とおまかせ建設会社が
 本件建物及び本件土地の
 売買について交渉していたというだけであり
 おまかせ建設会社に
 何らの債務が生じたとは認められない」
という理由だった。

確かにおまかせ建設会社が
本件建物及び敷地を買取ることを提案して
私はこれに応じていたが、
売買の諸条件に付いては、
合意しているわけではない。

しかし、おまかせ建設会社が
買取ることについて同意しているので、
買取りの条件について協議に応じるべきである。

それなのに、おまかせ建設会社が
全く応対しないことは、信義則に反する。

したがって、おまかせ建設会社は、
本件建物及び敷地について買取り価格を提示し
て買取り条件を協議すべきである。
と私は主張する。

賃貸住宅を紹介するシステムはたくさんある。
今はテレビでもスマホのアプリでも簡単に検索できるし
街の不動産屋さんでも、
部屋のイメージがつきやすいように
至れり尽くせりの方法で
賃貸住宅を紹介してくれる。

みなさんも、「賃貸住宅紹介サイトは?」
と質問されたら、5つや6つ、
簡単に名前が出てくるのではないだろうか?

物件探しのポイントになるのは、賃料。
立地条件、間取り、築年数、敷金、住宅環境は大事なポイントであっても
まず、賃料!
いくらまでなら出すことができるか
物件を探している人は、あらかじめ予算を考えている。

家賃は安いことに越したことはない。
しかし、この賃料の相場というものにとらわれると
賃貸住居の性能を向上させづらくなってしまうのだ。
丈夫に作るとお金がかかるから。

仲介業者に色々話を聞くと
どうしても相場の話がでてくる。

この地域ならは1LDKで広さが30平米あれば、いくら。
40平米であれば、いくら。
と、地理的に同じような場所にあるなら
広さで賃料の相場はおおかた決まっている。

確かに多くの物件を紹介するとき
賃料を指標にすると比べ易いのであろうが
賃料に躯体の構造は考慮されない。

人生での大きな買い物である
分譲マンションを買う場合なら
建物のクオリティを重視するであろう。
耐震構造、災害対策も考えるからハザードマップを見て、
簡単に壊れない丈夫な構造を選ぶはずだ。

しかし、賃貸住宅の場合は、
木造と鉄筋コンクリートでも同じ賃料になるのである。
建築コストは、鉄筋コンクリートの方が1.5倍は高いし
安全面では大きな差があるのに。

私は、安全面で
躯体に投資してRCで建てようとした。
躯体に対する投資の費用対効果が
出にくいのはわかっていたけれど。

最近は、仕様にあった価格帯での賃料設定を
考える動きが出てきているようなので
それはとても好ましいことだと思っている。

私は自分が建てる新築マンションの躯体は
絶対RC構造にしたかった。

理由は色々あるが、
RC構造は、耐久性・耐震性・耐火性・遮音性が
木・鉄骨に比べ優れているからだ。
特に耐震性と遮音性を良くしたかった。

地震の多い日本なので、耐震構造は絶対重要だ。
特に私が生まれてからでも、
阪神淡路大震災や、東日本大震災
地域はそこまで広くなくても
それぐらいの規模の地震が多く起きている。
安心して住むことのできる家を提供したいという
その思いは強かった。

それと、もう一つ、遮音性にもこだわっていた。

生活するうえで生活音は、
時にはトラブルも起こしてしまう。
自分の部屋の上下左右には、他人が住んでいる。
そんな中で安心して暮らしていくために、
生活音を極力遮りたい、と考えていた。

コンクリートでありさえすれば、音を抑えられるわけではない。
遮音性は、厚さが影響する。

遮音性に関してはコンクリートの厚さが150mm以上必要で、
分譲マンションや優良住宅の遮音性を求められる住宅では
180mm以上となっている。

私も遮音性を考慮して
「コンクリートは厚めで計画してほしい」と
松本コンサルタントを通して
建築会社に依頼していたが
相手からの裁判でやっと入手した図面を見ると
厚さが150mmになっていた。
残念過ぎるし、悲しい。

こんなところにも、
おまかせ建設会社のいいかげんさが出ていた。


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