私は、かねてより資産運用に興味があって、
会社で働くことも嫌ではないが
昨今賃金もなかなか増えないし
金融投資をして
安定した収入を得ようと考えていた。

その一番のきっかけは
ロバートキヨサキの
「金持ち父さん貧乏父さん」という本を手にしたことだ。

そこには、速攻で効果が出ることは書かれていないが
お金とはどういうものか考えさせられた。

はじめてこの本を読んだのは、
10年以上前になるが、
メガトン級の衝撃を受け、お金に対する概念が変わったのだ。

一般に「資産」を増やし
「負債」を作らないで頑張るとよいと思いがちだが、
ロバートの資産と負債の定義は、
「資産とは、ポケットにお金がはいってくるもの
 負債とは、ポケットからお金がでていくもの」
だけなのである。

資産とは、
マイカー、マイホーム、土地、現金など、
現金化できるすべてのことを指すが、
金持ち父さんの『資産』の定義は、
「ポケットにお金がはいってくるもの」ということ。

マイホームを手に入れるには資金を用意しないといけないし
毎月ローンを払っていかないといけない。
これは、自分のポケットからお金がでていくことになるので
資産とは言えないのである。

同じように家を建てて
これを人に貸すと、どうだろうか?
その「家」は『資産』になるのだ。

理由は、家賃収入で、
“ポケットにお金が入ってくるという=キャッシュフローを生み出す”から。

ポケットからお金がでていく『負債』
ではなく、
ポケットにお金がはいってくる『資産』
を増やすことを意識して行動すると、
“金持ち父さん”になれるということだった。

お金が自分のために働いてくれるようにする
キャッシュフローを生む資産を築くことで
あなたも“金持ち父さん”になれる
という内容が心にしみこんだ。

資産を生むものは、いろいろあるが、
いろいろな方法を調べてたり、
実際に検討したりしていくうち
私は、「不動産投資」にロックオンされた。

同じころ、母が不動産セミナーに参加したのだが、
大変興奮して帰ってきて、私に言った。

 「今日、聞いてきた話は大変ためになる話だった。
  かなりキャリアのある不動産コンサルの先生が講師だったが、
  話が分かりやすくて勉強になった!
  拓也も一回行ってごらん!!!」

そう薦められたので、
私の中では、不動産が一番の関心事だったこともあり、
私もそのセミナーに参加することにした。

これが松本貴之コンサルタントとの出会いであった。

彼は、国認定の資格を有する不動産コンサルタントで
全国を回り定期的にいくつもの不動産セミナーを開催していた。

話が面白く、私も何度もセミナーに足を運ぶようになった。

最初は妻絵理菜も
「不動産投資なんて、そんな簡単なものではないのでは?」
と難色を示したが、私の熱意を感じ、
次第に賛同し、応援してくれるようになった。