おまかせ建設会社が代理人に選んだムーン法律事務所は
地元でも有名で、何人も弁護士を抱える
大手の法律事務所だ。

私は、おまかせ建設会社と双方で訴えを起こしているので
2件の裁判を抱えているのであるが
どちらも、田中弁護士が担当している。

そこから精鋭部隊の弁護士が派遣されてきたと思ったら
とんでもない弁護士だったので
荒唐無稽な裁判を延々と続けることになってしまった。

ーある日の裁判ー

<おまかせ建設会社の主張>

「工事監理業務を行う者と
 建築工事を施工する者とが同一の場合
(うちの建物は、どちらもおまかせ建設会社です)
 注文主(私)と
 請け負い人(設計・工事監理業務受託者=おまかせ建設会社)との間において、
 設計・工事監理業務に関する委任契約を締結することはない」

「渡辺氏は、
 渡辺氏とおまかせ建設会社との間で
 設計業務に関する委任契約を
 締結していることを前提で主張を行っているが、
 渡辺氏 とおまかせ建設会社との間で締結された契約は 
 建物建築請負契約のみであ る 」

<私の主張>

「私はおまかせ建設会社とで
 建設業法第18条に基づく『工事請負契約』を締結して
 同 法第19条に基づいて
 工事請負契約書を作成し調印している。

 併せて、 本件建物の工事の業務について、
 監理並びに関連する確認申請手続き・行政上の検査手続きの業務について、
 契約を締結して、
 その契約に定めた『設計監理等の業務』を
 おまかせ建設会社とスロービィ事務所が行っている。

 なので、私は、おまかせ建設会社との間で
 『設計監理等の業務契約』を締結していることは
 明白であり、契約の有無について議論の余地はない。」

(エレベーターの工事は関係ないと言われたので)
「私は、本件建物工事
(エレベーター工事を含む)
 の確認申請及び、行政上検査の手続きについて、
 おまかせ建設会社に委託しているが、
 それらの業務の全てを
 おまかせ建設会社が
 おまかせ建築士事務所に再委託して、
 おまかせ建築士事務所が、
 スロービィ建築事務所と成金エレベーター会社に分割して
 再々委託をしているものと思っていた。

 しかし、実際は
 本件建物(エレベーター工事をのぞく)の確認申請及び行政上検査の手続きは
 おまかせ建設会社がスロービィ建築事務所に担当させて実施し、
 エレベーター工事の確認申請及び行政上検査の手続きは、
 おまかせ建設会社が成金エレベーター会社に担当させて実施していた。
 この事実がわかったので
 訴状も内容を訂正する」

・・・こう書くと
なんかむなしい。
難しい言葉の羅列で
中身がない。

どうして私に、私がオーダーした建物の書類をくれないのだろうか?
裁判では
私「ください」
おまかせ「渡せというのは権利濫用」
と言い合いになっているだけなのである。