その後、おまかせ建設からは何らの連絡もないので、
しつこく「設計図など関係書類の提出」を要請すると同時に
「設計図などの関係資料を提出して
今後の進め方などの協議ができるまで
建物の工事を停止してほしい」
ことを申し出ていたが、
おまかせ建設会社は工事を止めなかった!

「このままでは不具合を隠された建物ができてしまう」

あせった私は、
建物を第三者として検査している
「確認検査機関」へ、話を聞きに行ってみようと思った。

「なんとかして、建物の詳細を知りたい!」

建物を建築するプロセスの中に、
「確認申請」というものがある。

行政は、建物を建築されたときには
建築基準法に基づいて建物が建てられているかを、
確認審査、現場検査を行い、
違法な建築がされていないことを確認しないといけない。
そのため、建物を建築するときには事前に
「確認申請」を必ず出さないといけないのである。

「確認検査機関」は、行政の代わりに、
確認申請をチェックをする所である。

確認申請→中間検査(私の建物だと2回)→完了検査
という手順をふむ。

確認申請では、
申請書を2部(正本・副本)提出する。

確認申請の許可がでると、
申請者は副本を受取って、建築に着工する。

中間検査・完了検査が終わる毎に、
中間検査証・完了検査証が発行され、
申請者へ発行される。

本来、確認申請をするのは建築主(つまり、私)だが、
建築主は基本、建築や図面が分からないので、
建築士に委任することが多い。
私の場合はおまかせ建設がとりまとめて行っていた。

建築士が申請をして、
副本を行政から受取って、施主に渡し、
施主がコピー等をして、
施工会社に渡すのが一般的なのだが
私たちの場合は、建築士が中山社長となり、
おまかせ建設会社が確認申請書の副本を受取っていた。
私は確認申請書の副本を渡してもらっていなかった。

これを受け取れないと、
契約時に図面が添付されていない状況と同じになる。
施主側には、どんな建物が建てられるかが分からない。

おまかせ建設会社から
なんの図面も返答ももらえないため
おまかせ建設会社が提出しているはずの確認申請書を見せてほしいと
確認検査機関に問い合わせてみることにした。